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通勤で夢中になれる文庫本ブログ
Category: 小説 — written by tsujio 09.06.16.(火) 07:00

『GO』しませんでした

GO (角川文庫)

著者/訳者:金城 一紀

出版社:角川書店( 2007-06 )

定価:¥ 460

Amazon価格:¥ 460

文庫 ( 238 ページ )

ISBN-10 : 4043852010

ISBN-13 : 9784043852017


123回直木賞受賞作で窪塚洋介主演で映画化されエラいヒットしてました。

なんだかイマイチ・・・

 まず、なんだか文章が読みにくいです。ひっかかるというか。
 それにちょくちょく主人公が本や音楽の知識を語る(ひけらかす?)ところも鼻につき感情移入できません。
 何よりラストのシーン、ヒロインとのやりとりは正直要らないと思いました。
 だって作者男だし。「男目線」というか「そりゃあんたの妄想やろ」と思いっきり引いてしまいました。

 あまり楽しめませんでした。

 映画は「行定勲監督がポップ感覚に満ちた演出で描き上げた、切なくも痛快な青春映画の傑作」となっているのであまりにもな青臭さは抜けてるのでしょうか。

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Category: 小説 — written by tsujio 09.06.15.(月) 07:13

『4TEEN』から読んでみる

4TEEN (新潮文庫)

著者/訳者:石田 衣良

出版社:新潮社( 2005-11-26 )

定価:¥ 500

Amazon価格:¥ 500

文庫 ( 329 ページ )

ISBN-10 : 4101250510

ISBN-13 : 9784101250519


 テレビへの露出が増え最近ではすっかりお茶の間でおなじみ石田衣良、その129回直木賞受賞作です。

オチがきれいについていてわかりやすい

 「東京・月島を舞台にした4人の中学生活」という設定が決まっている中で、いろいろなエピソードが繰り広げられるテレビドラマのような構成になっています。連続ドラマじゃなくて一話完結型の昼ドラって感じ。「はるちゃん」みたいな。

 それぞれのエピソードで起こる問題は「不登校・拒食症・家出」等若い子の「いま」がテーマになっている、というとドギツイ描写があって救われない気持ちになりそうですがそんなことはなく、サラサラと物語は進行していきます。

 深刻な問題が多いにも関わらず読後感がさっぱりしているのが「いま」な感じなのでしょうか。

無理がない進み方

 登場人物の不可解な行動にも「あー今時の若い子はこういうことしそう」と妙に納得してしまう説得力があります。わけのわからん行動をわけのわからん理屈で押し通していて読む気が失せる、ということは無いと思います。
 
 小学生の頃読んだ「ずっこけ三人組シリーズ」を思い出しました。
 WOWOWでドラマ化もされています。

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Category: 小説 — written by tsujio 09.06.01.(月) 07:37

『蹴りたい背中』をいまごろ読んでみる

蹴りたい背中 (河出文庫)

著者/訳者:綿矢 りさ

出版社:河出書房新社( 2007-04-05 )

定価:¥ 399

Amazon価格:¥ 399

文庫 ( 192 ページ )

ISBN-10 : 4309408419

ISBN-13 : 9784309408415



 やたらメディアで取り上げられたものにはなんとなく近づきにくい、ということはありませんか。作者が「最年少で芥川賞受賞」と連日クローズアップされるせいで、意識的にこの本も避けてきました。
 また、「19歳でどんな人生経験があるっていうんだ」と“若年で文学賞を受賞するのが最近の流行り”な風潮での受賞だと決めつけていました。
 すっかりほとぼりも冷めた現在、読んでみると予想外におもしろかったのでした。

感受性が豊か

 冒頭ページの「っていうこのスタンス」という文章を読んだとき、「もしかしてオシャレスタイル?ずっとこんな調子?」と「夜のピクニック」を読んだときのしんどさを思い出しましたがその後はそういう部分もなくすんなり読めました。というかおもしろかった。
 鼻についた文章も「一番においのきついところだと思う。主人公ハツの酔いしれ度が高いから引く人もいるかも。リズムなどを考えて一番書き直した部分です。(Wikipedia)」。
 とあるとおり、計算して書かれていたんですね。

 17歳の女の子の心理状態はわかりませんが、心の動きには「なるほどなぁ」と思う説得力がありました。特に所属する陸上部の顧問と部員の関係性を描写する場面ではそれを強く感じました。
 
 ストーリーの展開ではなく、文体や作者の感覚がこの本の魅力だと思います。
 引っかかるところのない文体なのでサラサラ読めます。一日あれば充分じゃないかな。

 そういえば悲しみよこんにちはが出版されたときのサガンは18歳でしたね。

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