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通勤で夢中になれる文庫本ブログ
カテゴリー: 海外小説 — written by tsujio 09.11.27.(金) 07:20

お父ちゃんの『図書館警察』

図書館警察―Four Past Midnight〈2〉 (文春文庫)

著者/訳者:スティーヴン キング

出版社:文藝春秋( 1999-08 )

定価:¥ 1,000

Amazon価格:¥ 1,000

文庫 ( 696 ページ )

ISBN-10 : 4167148196

ISBN-13 : 9784167148195



 プレゼン原稿作成のために図書館で借りた参考図書が原因で起こる?『図書館警察』。誕生日に貰ったポラロイドカメラ、撮影した写真には不思議なものが写っていた?『サン・ドッグ』。
 長編に近い長さの中編を2作収録。

『図書館警察』はいつものキング節

 あり得ない話なのにリアルに感じられ登場人物に実在感があってところどころ下品。
 キングの魅力が凝縮された中編です。

 『図書館警察』というイロモノなタイトル(と表紙)ですが、同時収録の『サン・ドッグ』の面白さと併せてお買い得な一冊だと思います。

 登場人物のエピソードにホロっとさせられるところもあり、「ホラーだけじゃないキング」を感じることも出来ます。

キングのすごさがわかる『サン・ドッグ』

 「これだけ多作なのにまだこんなアイデアが出てくるか」とそのアイデアに感心してしまう作品です。
 「写真」を使うことで、刻一刻と恐怖が迫ってくる様を身近にイメージし易くなっています。

 「心霊写真」は言うまでもなく、『リング』の貞子であったり、二次元は恐いですね。

 しかし日本ホラーのようにネチネチジトジト夜中にトイレに行けない質の恐さではなく、あくまでヤンキーのホラーはハッキリしています。

 キングの作品には「見えそうで見えなくてウッフン」な日本の奥ゆかしさはなく、「わしお化けです!」というすがすがしいまでの自己主張があります。

 「ホラー」という言葉から受けるイメージとは違うので、恐いのはキライという人でもすんなり入れるのではないでしょうか。

 いつも感じますが、キングの作品は「こわがる」ために読むのではなく、その「アイデアを楽しむため」に読むのだと思います。
 そういう意味では「ふつうの」小説です。

 だからキングは「ホラーが好きではない人」からも多くの支持を得ているのだと思います。

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カテゴリー: 海外小説 — written by tsujio 09.11.26.(木) 07:49

S.キングの息子、ジョー・ヒルの『ハートシェイプト・ボックス』

ハートシェイプト・ボックス (小学館文庫)

著者/訳者:ジョー ヒル

出版社:小学館( 2007-12-04 )

定価:¥ 860

Amazon価格:¥ 860

文庫 ( 617 ページ )

ISBN-10 : 4094081305

ISBN-13 : 9784094081305



デビュー作『20世紀の幽霊たち』で、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞を受賞。スティーブン・キングの息子。

やっぱりお父ちゃんが好き

 
 「スティーブン・キング研究序説 ココログ分室」で「キングに息子がいて、それも同じホラーを書く作家だ」
と知り、最近キングばっかり読んでいる僕はさっそくAmazonのボタンを“ポチっとな”しました。

読み進めるのがしんどい本でした

 ストーリー云々よりも「よくわからない形容」と「まわりくどい描写」がブレーキです。

 白石 朗さんの訳が読みにくいのかと思いましたが、明らかに原文のせいだと感じました。
 とにかく形容が長いです。文章を読み終わっても「それどういうことやねんっ」とイラっとします。それに「そのまんますぎ」ると思います。

 『ゴールデンスランバー』を読んでいたときの辛さが思い出されました。
 国は違えど「読みにくさ」の質は似ていると思います。

心に響かない

 ホラー小説なので設定が突飛なのは判りますが、それでもキングにあるような「リアリティ」が無いように思います。
 キングは細かいところをリアルに感じるのでどんなにおかしな設定でも内容に惹きつけられますが、この本は「作り話」感を強く感じるため話に入っていきにくいです。

 「これはキングの息子としてある程度裕福に育ったからじゃないの?」と邪推してしまいます。
 飛躍して「あんま苦労した経験がないから実体験に基づくリアルな描写が無い」とまで思ってしまいました。

 あ、作者がヘヴィメタルが大好きなのは伝わりました。
 しつこいくらい。

 あとAmazonでの評価も高いです。
 レビュー2件だけですけど。

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