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通勤で夢中になれる文庫本ブログ
Category: 小説 — written by tsujio 10.05.15.(土) 20:02

『砂の女』安部公房の感想

砂の女 (新潮文庫)

著者/訳者:安部 公房

出版社:新潮社( 2003-03 )

定価:¥ 500

Amazon価格:¥ 500

文庫 ( 276 ページ )

ISBN-10 : 410112115X

ISBN-13 : 9784101121154


友人の画家に「何かオススメの本は無いか?」と聞き、「すごく色彩豊かに感じる本」と薦めて貰ったのが安部公房『砂の女』です。

読み終わっても余韻がしつこく残る

読んでみると、「先を早く読みたくてページをめくる」のではなく、「この閉塞感からはやく抜け出したくてページが進む」、という感じでした

安部公房はよく知りませんでしたが、“『箱男』を書いた人”というので“ああ、あの変なのを書く人”とピンと来ました。

この本は安部公房の代表作のひとつらしいので、あらすじを知っている人は多いかと思います。

“主人公がなぜか砂丘に住む女の家から出られなくなる”というのが大まかな設定、ストーリーです。
 舞台は砂丘なのになぜかジメジメした感じで、“砂混じりのしけったセンベイを食べている”ような不快感があります。

イメージはモノトーン

 舞台となる砂丘のイメージのせいか「色彩豊か」という印象は受けませんでした。

 浮かんだイメージはモノトーンで、“つげ義春の作品にありそう”、と強く思いました。 漫画化するならタッチは劇画タッチでしょう。

 椎名誠が何かの本で

“手塚治虫がSF作家、つげ義春が純文学作家だったら、文学界の様相もずいぶん変わっていただろう”

なんてことを書いていたのを思い出しました。
何を言いたいのかというと、[つげ義春=文学=安部公房]というムリヤリな公式によって“『砂の女』と「つげ義春」を結びつけたぼくは決して間違っていないでしょう、むしろアリでしょう”と自分のイマジネーションを正当化したいわけです。

文庫もいいけど映画もね

総天然色ではなく白黒のイメージです。『砂の映画』、じゃなかった『砂の女』の映画(1964年 第17回カンヌ国際映画祭 審査員特別賞等を受賞)は若かりし岸田今日子が主演ですが、原作のイメージに忠実な配役だと思いました。

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