『海と毒薬』遠藤周作?戦争捕虜の生体解剖と日本人
「
著者/訳者:遠藤 周作
出版社:新潮社( 1960-07 )
定価:¥ 380
Amazon価格:¥ 380
文庫 ( 208 ページ )
ISBN-10 : 4101123020
ISBN-13 : 9784101123028
第二次世界大戦末期、九州の大学付属病院で行われた「米軍捕虜の生体解剖事件」。
実在の事件をテーマに「日本人とはいかなる人間か」を問う作品。
日本人だから、日本だから起きた事件か
テレビで見た「竹島は韓国のものだ」と抗議の割腹をする韓国人。「大学入試で不正が行われた」と路上に寝ころびバタバタ暴れながら絶叫する受験生の母親たち。
たまたま二つとも韓国の映像でしたが、これを見てそれまであまり考えなかった「国民性」を意識するようになりました。
特に割腹抗議は大々的に取り上げられましたね。
竹島に抗議しての割腹でしたが、「韓国 割腹」で少し検索してみると他にもありました。
“韓国は「詫びる」場合ではなく「抗議」する時にハラキリをする国なのか”
そんなことを考えてしまった遠藤周作『海と毒薬』。
この本のテーマ、「日本人とはいかなる人間か」について考えました。
『海と毒薬』のストーリー
1945年九州帝国大学(現在の九州大学)を舞台にして行われた米軍捕虜生体解剖事件。
解剖に参加した医師は単なる異常者だったのか、いかなる心理状態がこのような残虐行為に駆り立てたのか。
戦争末期で「みんなが死んでいく世の中」、「病院で息を引き取らぬ者は、夜ごとの空襲で死んでいく」ような状況下でも行われる大学病院教授間の権力争い。
忌まわしい、ショッキングな事件を通して「日本人とはいかなる人間か」という問いがテーマとして掲げられます。
ナチスドイツの人体実験
このブログでも取り上げた開高健の『最後の晩餐』内にも記述がありますが、「戦争捕虜への生体実験」となるとすぐにナチスドイツが思い浮かびます。
上記内容を読むと、方法や種類は違いますが、「人間をモルモット化した」という点で同じです。
“どのくらいのことをすると人間は死ぬのか”というのが共通してある実験テーマだと思います。
血を大量に抜いてみたり塩水だけ飲ませてみたり。
しかしここまで入れてしまうと「日本人とはいかなる人間か」を飛び越えて「人間とは何か」にまで拡がってしまい頭がオーバーフローしてしまいます。
調べれば他の国でもちがう形で行われていたかも知れませんし。
『海と毒薬』と遠藤周作からの問い
「こんな酷い行為が出来る日本人ってなんだろう」と思考が頭にこびり付くぐらい、この本が掲げる「問い」は大きいです。
もやもやします。
遠藤周作はこの本に続く第二部を「いつかは完成させねばならぬ」とエッセイ(『秋の日記』)に書いていますが、果たせぬまま亡くなっています。
また、本作は1986年に奥田英二・渡辺謙主演、熊井啓監督で映画化され1987年の「第37回ベルリン国際映画祭・銀熊賞審査員グランプリ部門」を受賞しています。
販売元:パイオニアLDC( 2001-12-21 )
定価:¥ 4,935 ( 中古価格 ¥ 4,190 より )
Amazon価格:¥ 9,500
時間:123 分
1 枚組 ( DVD )


すごく昔によんだけど、モヤッと指数高めでしたね。
淡々とした文面だからなのか、非現実過ぎるからなのか?、残虐さはあんまり感じなかったです。
そうですね。ぼくは“日本人ってこんなことするんや”というモヤモヤでした。