映画も原作も素晴らしい『青春デンデケデケデケ』
著者/訳者:芦原 すなお
出版社:角川書店( 1998-07 )
定価:¥ 840
文庫 ( 470 ページ )
ISBN-10 : 4043446012
ISBN-13 : 9784043446018
105回直木賞受賞。
最初ぼくは映画を観て「めっちゃおもろい」と思い、数年後原作を読んでめっちゃ感動しました。映画、原作、両方とも素晴らしいです。
笑えて最後にホロッとくる
主人公がラジオで聴いたベンチャーズの「パイプライン」に衝撃を受けることからストーリーは始まります。
「四国の田舎」を舞台にバンドを組もうと悪戦苦闘する主人公達がとても魅力的に描かれています。それぞれのキャラがたっていて、とても魅力的です。「バンドやりたい・・・」と大多数の男の子と同じように悶々とした思春期を送ったぼくは感情移入しまくりでした。
途中ふいに笑ってしまうところも多くあるので通勤電車の中では気をつけましょう。
楽器を買うために苦労する前半、演奏・練習に明け暮れる後半からラストまで一気に読ませます。
特にラストの主人公の台詞は泣かせます。
読後はなんだか切なくて切なくて。あぁ青春ってなんだっけなんだっけ。
文庫もいいけど映画もネ。
販売元:ジェネオン エンタテインメント( 2001-04-25 )
定価:¥ 4,935 ( 中古価格 ¥ 3,600 より )
Amazon価格:¥ 3,670
時間:135 分
1 枚組 ( DVD )
負けず劣らず映画も良いです。監督は大林宣彦。
小説と同じようにポンポン話が展開していきながらストーリーに引き込まれます。配役もホント小説のイメージそのまんまで、特にバンドのメンバーでお寺の息子役大森嘉之は最高にはまってます。素晴らしい。と、思ったら「その年の新人賞を総なめした」らしいです。納得。
いま気づいたのですが、浅野忠信も出ていたんですね。しかもバンドのメンバーで。おったかぁ?
とにかくたのしいたのしい映画です。『ALWAYS 三丁目の夕日』と設定は違いますが、同じ「古き良き日本」って感じ。
機会があれば是非。
?価値観の違いについて
ぼくがこれだけ諸手を挙げて絶賛し、大学時代の友人(男)に「おもしろくて一気に読んでもた」と言わしめたこの小説を女子に読ませたところ、なんと「読むのしんどくて途中でやめた」というではありませんか。
このときほど「人間の価値観はそれぞれちがう」のを痛感したことはありません。『青春デンデケデケデケ』がおもしろいのは「火に触れると熱い」のと同じくらい自明の理だと思ったのに。
日本人同士でもこれだけ価値観が違うんです。
戦争が無くならないわけです。


大槻ケンジ『グミ・チョコレート・パイン』も同じ理由で挫折。
「戦争が無くならない」ではなく、
「子孫が繁栄する」んじゃないですか?
バンドがテーマの小説がダメなんじゃないですか?
>「子孫が繁栄する」んじゃないですか?
んーこれはそうかもしんない。「戦争するほど仲がいい」。
確かに同じすぎる価値観の人には魅力を感じないかもしれませんね。
「子孫が繁栄する」
と言ったのは、男女の趣味の違い、という意味でした。
ところが、同じ雄にも「おもろないわ」っていう方もいました。
彼は、高校時代を軟派に過ごした『ガハハ』に属していたようですが・・・
>「子孫が繁栄する」
と言ったのは、男女の趣味の違い、という意味でした。
ん?趣味が違う人には魅力を感じるので恋愛感情にも発展しやすく結果子孫の繁栄につながる、という意味ではなく?
>ところが、同じ雄にも「おもろないわ」っていう方もいました。
彼は、高校時代を軟派に過ごした『ガハハ』に属していたようですが・・・
ぼくは派手な『ガハハ』集団を横目(うす目で)にウォークマンでデスメタル聴く日々でしたから、その方とは価値観が男女以上に違うでしょうね。“人間はみんな違うからすばらしい”と相田みつを風の人間賛歌で締めるのは魅力的でしょうか?