『ぼっけぇ、ぎょうてえ』はそねーなにぎょうてくない
著者/訳者:岩井 志麻子
出版社:角川書店( 2002-07 )
定価:¥ 500
Amazon価格:¥ 500
文庫 ( 211 ページ )
ISBN-10 : 4043596014
ISBN-13 : 9784043596010
第六回日本ホラー小説大賞受賞。第13回山本周五郎賞受賞。
ぎょうてえのは岩井志麻子本人か
岩井志麻子をはじめて見たのは探偵ファイルの記事でした(検索するが見つからず)。掲載されていた下品さ炸裂の記事と、“酒と男を語る深夜三時の場末のスナックママ”、という写真は強く印象に残り、本屋で見かけ購入してしまいました。
「ぼっけぇ、ぎょうてえ」は岡山弁で「とてもこわい」という意味だそうです。
裏表紙だけ読み、むかし1人暮らしの部屋で深夜に『リング』を興味本位で観てしまったときの恐怖と後悔を思い出して少したじろぎました。
なんだか、いや
読んでみると、「ホラー小説」というより「怪奇小説」というほうがぴったりくる感じです。
舞台も明治時代だったり、貧しい山村だったり全体的にトーンがくらーいです。
「なーんか嫌な雰囲気やな」という、「恐い」というより「不快」さを読んでいて強く受けました。
これまた小学生のとき、紙芝居のおじいさんがダミ声で語る「お岩さん」を思い出しました。
そう、「お岩さん」な感じです、収録されている三編は。
登場人物もじめっとしてます。
“斧で手足切断されて血がどばーっチェーンソーで胴体切られて血がどばーっ、でも主人公が立ち去ったあとにピクピク動いて復活します、基本的に死なないんだけど十字架だけはご勘弁、指で形をつくられただけで悲鳴を上げます、だってわたしもクリスチャン”
という海外ホラーの単純明快さ(知りませんが)はなく、ただひたすら“いやー”な感じだけが残ります。
なにより貧乏がいちばん恐いなぁ、と本作を読んで思ったのでした。

岩下志麻 と間違えそう。
見た目というか、キャラクターはぜんぜんちがいますね。岩井志麻子がぶっちぎりで下品です。