『少年H』で感じた3つのこと
著者/訳者:妹尾 河童
出版社:講談社( 1999-06-09 )
定価:¥ 710
Amazon価格:¥ 710
文庫 ( 478 ページ )
ISBN-10 : 4062645904
ISBN-13 : 9784062645904
著者/訳者:妹尾 河童
出版社:講談社( 1999-06-10 )
定価:¥ 710
Amazon価格:¥ 710
文庫 ( 502 ページ )
ISBN-10 : 4062645912
ISBN-13 : 9784062645911
作者妹尾河童の戦争体験をもとにした小説。ベストセラーになったあと教科書にも採用されています。
同時に、“『少年H』は歴史誤認だ”という批判本も何冊か出ています。
『少年H』を読んで感じた3つのこと
冒頭でも書きましたが“『少年H』は歴史誤認だ”という意見や批判はあるようです。
歴史の実際は判りませんので、以下ははあくまでこの本を読んでの感想です。
1.戦時中の日本は戦争なんて出来ないくらい貧しい
2.日本軍とマスコミは国民を騙し続けていた
3.妹尾河童は子供の頃から知りたがり
1は、大砲や鉄砲の弾を造る原料として家庭の鍋や釜を供出させたり、道に落ちているくず鉄を小学生に集めさせる貧乏な国が戦争に勝てるわけがないと思いました。
2、自国民をだまし、人・物・金を搾取し続けた日本軍の指導者達とそれを助長したマスコミの罪は重いと感じます。
3、『河童が覗いた?』で感じる妹尾河童の知りたがりと行動力は子供の頃からで、「子供時代から変わってないなー」と思いました。
戦時中、日本人を苦しめていたのは戦争の相手国というより日本軍だったという想いを強く持った次第です。
根本的にそれは今でも続いているような。軍ではなく政府ですが。
『少年H』への批判について
戦争を題材としていると、その小説がおもしろいかどうかとは別の部分で攻撃されるんだなと思いました。
ぼくはこの本を「小説」として読んだだけなので“この部分が史実と違っている、ここも違う!”という意見があり、また実際そのとおりだとしても気にはならないです。
本当に太平洋戦争のことを知りたければ専門書を読みますし。
問題になるのは教科書や学校の推薦図書になり「子供が読む」からでしょうね。
小説もいいけどスケッチもね
妹尾河童の『河童が覗いたヨーロッパ』『河童が覗いたインド』『河童が覗いたトイレまんだら』等のルポは何度も繰り返し読みました。
天井から見下ろしたスケッチを“よくこんな絵が描けるなぁ”と絵本を読むように楽しんでいました。
本書でも“小磯良平に絵を見せて云々”という記述があり、「そら上手いはずやな」と思いました。
一遍が3?5ページなのでトイレやお風呂で読むのにぴったりです。


>問題になるのは教科書や学校の推薦図書になり「子供が読む」からでしょうね。
そうでしょうか?
“「小説」として読んだだけ”でも、意見(感想)があるのは普通だと思います。
特に、政治や思想なんかも絡んでくる問題でしょうし、批判されたりするでしょうね。
>太平洋戦争のことを知りたければ専門書を読みますし
??
そうですかぁ・・???
>妹尾河童は子供の頃から知りたがり
やっぱりそうですか!
どういう内容で、どういう批判があったのか興味があるので読んでみたいと思います。
コメントありがとうございます。
感じたのは、戦争はいろいろな見方があるなと言うことです。
なんだかよくわからない部分、良いか悪いか判断できないものを多く含んでいると感じます。
いろんな見方がある中で、この本に関する反応、中でも批判的なものに対して“過剰に反応しすぎじゃないの?”という印象を持ったのでこのような書き方にしました。
小説としてはとても面白く読めたので、一読されることをオススメします。