『夜のピクニック』には出かけない
著者/訳者:恩田 陸
出版社:新潮社( 2006-09 )
定価:¥ 660
Amazon価格:¥ 660
文庫 ( 455 ページ )
ISBN-10 : 4101234175
ISBN-13 : 9784101234175
第二回「本屋大賞」受賞作で映画化もされています。
大人の男性が読んでも「おもしろい」とは思わないんじゃないかな。「なんでやねん」な箇所が余りにも多い。そう感じる理由は以下です。
登場人物の数々の問題行動
おかしな行動をする登場人物がいっぱいです。僕の一番の「なんでやねんっ」は、「思春期」の「男子高校生」が「自分に気のある」「美人の女子高生」に、「何もしない」エピソードです。そんなことあ・り・え・な・い。
理性とリビドーの板挟みで圧死しそうな高校時代を過ごした僕はこれが一番シラケました。もちろん小説は作り話ですが、もう少しリアリティを持たせて欲しかったです。「美人の女子高生に好意を寄せられてる」なんて男子高生にすれば最高の高校生活じゃないか。わりかし人生のターニングポイントになり得る重大事件ですよ。なぜ付き合わないのかその理由もあやふやです。「実はゲイでしたーチャンチャン」という手垢の付いたオチでもいいから欲しかったです。作者の中で自己完結している感じ。
こういうどうも合点がいかないエピソード、いっぱいです。
あくまで女性の視点と感性(?)
全体が「あくまで女の子(女性ではなく)」なふわふわした空気にくるまれており、メインであるはずのテーマを読んでも「??」です。まったく主人公に感情移入できません。女子高生に感情移入できる31歳(男)は世の中の空気読めてない気がしますが。「歩行際」という実際にある行事がテーマなのに登場人物に現実感がまったくなく、「これは作り話です」と本が言っているようです。きっと想定読者は小学生?高校生の女の子なのでしょう。
「1000人一緒に24時間夜を徹して、80キロを歩く伝統行事、歩行際」という舞台設定はおもしろそうだっただけに残念でした。
ただ、『夜のピクニック』のAmazonレビューは高評価なんですよねー。
ホントに小説なんて読み手によってまるっきり受け取り方が違います。
